再生不良性貧血と新しい命

私事ではございますが、
2021年8月4日、第2子となる男の子を出産いたしました。



これまで甘えたい気持ち、ママと遊びたい気持ち、学校でお友達と遊びたい気持ち…たくさんの我慢をしてくれ、お留守番もがんばってくれた長女のドキンちゃん、妊娠中から出産まであらゆるサポートしてくれて子育ても家事も率先してしてくれるパパ
妊娠中から産後も引き続き診て下さっているSouth community Birth Programのスタッフ、OBのドクター(産婦人科医)、Doulaののりこさん
出産時お世話になったB.C.women’sのOBとナースの皆様…
ハイリスク妊婦にも関わらず日本に行ってバンクーバーに帰って来るまで心配したであろう両家の両親、家族の皆様…

そして今回元気に生まれてきてくれた新生児くん…

全ての方々に感謝の気持ちしかありません❣️
本当にありがとうございます❣️

そしてやっぱり新生児かわいいです♡




体調不良の原因が再生不良性貧血と診断されてから約1年



主治医にはずっと相談していたもう一人子供を授かりたい気持ち…
そして恐怖…
色んなことがあった妊娠期間でした。
妊娠前後の葛藤はまたゆっくり綴れたらいいなと思いますが…

再生不良性貧血の私が妊娠できて無事元気な赤ちゃんを出産できたということは同じ病気で苦しんでいる方にとって希望であると思い今回妊娠、出産について少しだけ書いてみたいと思っています。

妊娠に対して不快に思われる方は☆より先にはいかず、ここで引き返してください!




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




今回主治医に妊娠を考えていると伝えた時の私の血液の状態は
葉酸5mgとビタミンB12、鉄剤などのサプリを毎日摂取していて、最悪の時(好中球0.3)よりは少し落ち着いていました(好中球1ほど、赤血球なども低めではあるが輸血を必要としないレベル)。
そこで思い切って相談したら今の状態なら大丈夫と思う、
もしものことがあっても輸血という手段もあるし私の命を救う手立てはある、最善を尽そう、
と主治医に言って頂き、子供を授かるには年齢を考えるとできれば早い方が望ましいということから、本当に望むなら真剣に考え始める必要があると言われました。
その日から毎日パパと夫婦会議をしました。

実は3回流産をし、内1回は大量出血で気を失い救急車で運ばれた私。
気づいたら病院のベッドでそうは手術をした後。
ドキンちゃんの寝かしつけをしていたはずなのに気づいたらその状況。
その日、ドキンちゃんは突然救急隊員がたくさんどかどかと寝室に入ってきて倒れているママを運んでいく姿に、泣きじゃくり、夜中3時まで寝れなかったとのこと。
その経験はもう2度と経験したくない光景だったことから、ドキンちゃんが居る以上私が命を落とす選択はしたくないというのがドキンちゃんパパの正直な意見でした。
ごもっともです。
私もまだ幼いドキンちゃんをこの世に置いて行きたくありません。
ドキンちゃんがいて既に私たち夫婦はハッピー、本当に幸せなんです。

でも赤ちゃんをもう一度…ドキンちゃんに妹か弟を…
贅沢な話です。
わかっています。
でも…でも…でも…

何度も悩み、何度も話し合い…何度も夫婦で選択を変えたように思います。

それからでも授かるまでは時間がかかりました。
その間も葛藤がありました
が、
我が家に来てくれた天使くん❣️
ドキンちゃんをお姉ちゃんに選び私とドキンちゃんパパのところに来てくれた小さな命❣️

初めてのエコー検査(ultrasound)の日は本当に緊張したし、小さな姿と心拍確認できた瞬間本当に安心しました。そしてこれからの不安…色んな感情が爆発して一人で泣きました。

そこからはハイリスク妊婦として色んなドクターのアポイントメントがあったし、いっときも安心できる日はありませんでした。
そしてこの2つ前の記事にも書いたコロナ禍での日本への旅…
本当に色々なことがあった妊娠期間でした。

でも無事日本に行って永住権の更新をできたこと、コロナにかからずドキンちゃんと日本で美味しいものを食べて実家でゆっくりできたこと、妊娠35週(40週が出産予定日、妊婦は36週までが医師の診断書なしで飛行機乗れるギリギリのリミットなので本当ギリギリの旅程でした)でカナダに無事戻ることができたこと、今までの恐怖から妊娠していることをほとんど誰にも打ち明けることができず生まれる直前もしくは生まれてから報告することになったにも関わらず喜んでくれた両家両親と親戚の皆様、友達…お腹にいる間すくすく育ってくれたドキンちゃんの弟くん…全てのことに感謝です。

ちなみに結果からいうと総合的にみて健康な妊婦だったように思います。
カナダに戻ってから3日間のホテル隔離、残りの11日間の自宅隔離を経て、カナダ入国から約一ヶ月後元気な男の子を出産できたわけです…



↓から下は簡単に陣痛から出産に至るまでの経緯を書きます。
もしも不快に思われる方はここで引き返して頂きますようお願いいたします。



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7月末から陣痛が来るも遠のく、いわゆる前駆陣痛が始まる…
ドキンちゃんの時は前駆陣痛もっと長かった…
※長女ドキンちゃんの出産ストーリーはこちらから→前編完結編
 
そして私の病気再生不良性貧血について書かれた記事は→こちら


2021年8月4日…

0:00頃  主人と今日も前駆陣痛が本陣痛に繋がらなかったね…と会話し、ベッドに入る。

2:00頃 うーん…痛い…ちょっと測ってみよう…1〜2分程度の痛みが10分間隔か…
    でもまた前駆陣痛かも?!だしとりあえず目をつぶって体力温存!とウトウトする…

4:05  痛みのレベルが上がって測ってみると2分間の痛み‼️それも絶え間なく来ている!
   このことをNorikoさんにメッセージして伝える。病院で30分後待ち合わせすることに…

5:15  内診してもらうと子宮口3cm、子宮頸管は後ろを向いている。
   まだ子宮頸管後ろ向いてるんだ…がっかり…ここからまだまだ時間かかるな…と覚悟する。


5:40  お尻側に圧を感じ始めたためNorikoさんがドクターに内診をお願いしてくれ、
   結果子宮口4cm、子宮頸管もほぼ完全に薄い状態と、突然かなり進みが早そうな気がしてくる。

6:30  GBS陽性のため、抗生物質入る。

6:45 歩いて分娩室へ移動…分娩室までの道のりで3回陣痛のため止まりながらやっとの思いで到着…

7:05 いきみたい感覚が来始める。

7:20  子宮口7cm、子宮頸管0.5 cm

7:30  人口破膜させ進みを早めることに…バシャーンではなくチョロチョロと温かいものが流れてきたのを感じる。

8:15  子宮口9cm

8:30 子宮口9.5 cm (ナースが内診) まだトップが残ってるそうで、この後四つん這いで過ごす。

8:50 いきみたい感じが更に強くなり内診する前にいきんでみるも出てこず…
   痛み止め(Fentenyl かepidural)をオファーされる。
   (腰の痛みが強くありお尻の重い感じに集中できないため)

9:00  いきみたい感じが更に強く腰もかなり痛く、
    Fentenyl を選んだ後epidural にしたいと希望を伝えるも効くまでに時間がかかるので、fentenylに変更。fentenyl点滴から入れてもらう。
すぐに効き目が現れ、ずっと強烈にあった腰の痛みが和らぐ。(が、陣痛などの痛みは全てあり)。
子宮口が開いたのか、子宮から血液の色のドロっとした物が出続けるので内診リクエスト。

9:15  いきみ開始(鏡を置いてもらい頭が出てくるのを確認しながら自分で自分を奮い立たせながら…)

09:31  男の子誕生

会陰は0.5cm位 下方向へ切れている程度で、ひと針縫う。





コロナ禍でパパしか病院に入れず(朝4時に病院行ったのでコロナじゃなくてもドキンちゃんは立ち会えてないですが…)ドキンちゃんはおばあちゃん達とお留守番でしたが朝9時半まで寝ていたようで、置き手紙もしていたのでお利口でいてくれた様です。

私自身もスピード出産&安産で、生まれてきた後もかなり体力が残っていました。
ドキンちゃんが一旦帰ったパパと作ってくれたおにぎりと、愛のこもった手紙をパパが夕方届けてくれて、新生児との病院時間を過ごし、産後約24時間で退院してきました。



とりあえず今は赤ちゃん可愛いくって…
赤ちゃんへのドキンちゃんからの愛がすごすぎますが、4人家族毎日笑って過ごしています。
うんちも噴射されるし(私の髪の毛についてドキンちゃん大爆笑)、おしっこも顔にかかるし、おっぱいも痛いし、夜も3時間置きの授乳、眠い中のおむつ替え…
色々ありますが、元気いっぱいすくすく育ってくれている赤ちゃんに元気をもらって、子育て頑張っています❣️

ここまで長々と書いてしまいましたが…
これからもこのブログを応援して頂けますと嬉しいです。
これからはドキンちゃんの弟くんもブログに登場します❣️
よろしくお願いいたします♡
そしてまだまだコロナ禍で色々規制された生活が続いていますが、どうか皆様がお元気で過ごせますように祈っています。

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